■トリミング・プロのコツ1■
当病院にはプロのトリマーさんがいます。一日にお受けする頭数を少なくし、1頭1頭にじっくりと時間をかけ、美しくていねいに仕上げています。また、トリマーさんはAHTでもありますので、みなさんの愛犬をトリミングしながら、健康面でもチェックしています。ちょっとした異常を素早く見つける事ができ、即時対応で治療できるというメリットがあります。トリミングは超小型犬から超大型犬まで、お受けしておりますので、お気軽にどうぞ!さて、今日はそんなトリマーさんの仕事ぶりを紹介しましょう。いつもはプロにトリミングに出している方には「こうやって家の犬はいつも綺麗になってるのね」と思っていただけるでしょう。また、現在ご自宅で飼い主さんご自身でトリミングされている方には、ちょっとしたプロのコツをご紹介します。ぜひご自分のワンちゃんにも試してみて下さい。 |
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みなさんこんには。トリマーでAHTの串畑 香織です。今日はみなさんに日頃のワンちゃんのトリミング風景をご覧いただくと同時に、トリミングの際のちょっとしたコツや手順をご紹介します。みなさんのワンちゃんのトリミングにもきっと役立つと思いますよ。 |
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本日のモデル犬 シーズーのリクちゃん(オス)
リクちゃんはとっても大人しいシーズーです。今回はこの季節(撮影 2004年6月)になると皮膚が痒くなる症状が出ますので、飼い主さんのご希望で全体に短くカットします。 |
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(画像 左)まず、シャンプー前におおまかにカットします。リクちゃんの場合は全体にバリカンをかけます。足の裏、指の間の毛も短く刈って行きます。短くする事で皮膚の状態がよく分かります。
(画像 右)耳の中の毛を先の少しカーブしたカンシで抜いていきます。耳掃除がしやすくなります。また、耳の中の状態がよく見えます。
カンシは人間用の毛抜きでも構わないですが、最近ではペットグッズを取り扱うお店でも購入することが出来ます。毛の流れに逆らわずに抜くとあまり痛くないようです。
(画像 左)続いて耳掃除です。病院ではカンシにコットンを巻きつけクリーナー液をつけて優しく拭いていきます。ご自宅では綿棒でも構いませんが、
あまり強くゴシゴシしないように気をつけましょう。耳の中の皮膚は大変デリケートですので、強くこすると傷になり、炎症を起こします。見える範囲で綺麗にしてあげれば良いでしょう。
(画像 右)目の細かいクシで全体にブラシしましょう。ここでもつれは完全に取り除いて下さい。次の段階のシャンプーの時にもつれが残っていると濡らした際に硬い毛玉になってしまい、ほぐすのが難しくなってしまいます。そうなるとハサミでカットしないといけません。ですので濡らす前にしっかりとブラシをし、もつれや毛玉を取り除いておきます。
目の周りをカットします。この時、ハサミで目を傷つける可能性がありますので、充分注意して下さい。片方の手でしっかりと毛をつかみ、顔を固定してからカットします。この時に使うハサミは「スキバサミ」が便利です。少しずつ段をつけずにカットすることができます。ワンちゃんを怖がらせないように優しく声をかけながらカットします。 |
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ようやくシャンプーの開始です。
全体をよく濡らします。ここで私達は臭腺(肛門腺)を絞ります。これはちょっとコツが必要ですので、慣れていない方には難しいでしょう。無理に絞らなくても自然に排泄されるワンちゃんも多いです。
シャンプーをします。身体全体を優しく洗っていきましょう。顔についている汚れはシャンプー前に濡らした段階でよく取っておきます。これはあまりシャンプーで顔をしつこく洗うと目にシャンプー液が入ってしまう恐れがあるからです。
いったん流し2回目のシャンプーをします。リクちゃんの場合は身体の白い毛を引き立たせるための特別なシャンプーを使用します。これで洗うと白い毛がより白くなり大変綺麗になります。
シーズーのような鼻の短いワンちゃんは、鼻筋を洗うのが難しいのですが、ここも丁寧に洗いましょう。
目の細かいクシを使って、優しくシャンプーを馴染ませてあげると効果的です。
シャンプーを流します。流す時に皮膚の状態をよく観察します。発疹など異常が見られた場合には後で飼い主さんに細かくご報告します。同時に獣医師に見せ、判断を仰ぎます。悪化している場合には薬浴に切り替える場合も
あります。
シャンプーが皮膚に残らないように、きっちり流しましょう。
最後にリンスをします。コップなどの容器(荒い桶など)にリンスを入れ、お湯でよく溶いてから、
身体全体に行き渡るようにかけていきます。この時、顔にはリンスをかけません。あとはよく流します。
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身体の水分をきっちり取ります。吸水性のよいタオルでよく拭いていきましょう。皮膚の弱い子はあまりゴシゴシ擦らないようにして下さいね。
(画像 左)ドライヤーをかけていきます。皮膚の弱い子は熱い風を当てると痒みなどが悪化する場合がありますので、その際には冷風を当てる時があります。同じ意味でシャンプーも少し冷たい目のお湯で洗います。
逆毛を立てるようにリズミカルにブラシを動かし乾かしていきます。毛の流れと逆の方向から風を当てるとよく乾きます。順番としては、身体→足→顔→尻尾と耳です(犬種によっては順番が変わります)。足先など細かいところもきっちり乾かしましょう。特に湿気の多い季節は乾き残しは皮膚トラブルのもとです。
(画像 右)ここでドライヤーの時のちょっとしたコツを。画像をご覧下さい。シャツの首のところにドライヤーを引っ掛けています。
ワキに挟むときもあります。こうすることで両手が自由になりますので、尻尾や耳などは、左手で毛を持ち、右手でブラシをかけるとより早く、綺麗に乾かすことができます。
身体の部分を乾かした状態です。まだ乾いていない顔と比べて毛がふんわりと乾いています。この後、
顔も含めて全体を綺麗に乾かしたら、ワンちゃんも疲れていますので一旦休憩します。 |
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(画像 左)ではトリミング再開です。今度はより細かく仕上げていきます。
毛の流れがありますので、段にならないように気をつけて刈っていきます。画像は首の部分を刈っています。
全体に短く刈ります。
(画像 右)足先やもつれやすいワキなどはハサミでカットします。リクちゃんは飼い主さんのご希望で足先はかなり短くカットしています。お散歩や運動の際に足先が汚れないためでもあります。腕の毛もハサミで細かくそろえていきます。
(画像 左)顔のカットです。画像は鼻筋をスキバサミでカットしています。
先ほどシャンプー前の目の周りの毛のカット同様、顔の毛のカットはハサミで傷つけないように気をつけましょう。
片方の手で、しっかりとワンちゃんの顔を持ち、慎重にカットします。
(画像 右)口の周りをカットします。これは普通のハサミです。口周りの毛を片方の手の人差し指と中指で挟んでしっかりと持ち、
長さをそろえていきます。
(画像 左)頭の上もスッキリさせましょう。シーズーの場合は、丸くつくっていきます。スキバサミで少しずつ調子を見ながらカットしていきます。
(画像 右)リクちゃんは大きなオメメがチャーミングな子ですが、マツゲが長く伸びると目にかかってしまい、
炎症を起こす元となってしまいます。これは特にシーズーのような眼球の出ている子に多いです。
マツゲをカットするのは大変難しいので、私達もこの時には必ず2人で行います。1人は顔をしっかりと固定して持ち、もう1人がマツゲを少しずつカットしていきます。眼球のすぐ近くでの作業は危険ですので、皆さんは無理しないで下さい。
最後に耳の飾り毛や尻尾をそろえます。
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出来上がりです!!全体にスッキリしました。大きな可愛いオメメを際立たせるようにカットしたので、とても可愛いでしょう?長い時間良い子でがんばりました。リクちゃんお疲れさまでした! |